DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

728

▼『セブンソード 七剣』
ツイ・ハークの製作/監督/脚本作品。 出演はレオン・ライドニー・イェンスン・ホンレイ、アクション監督はラウ・カーリョン!
煮え切らない部分もあるにはあるんですが、個人的にはいかにも「ツイ・ハーク作品」というBATTLE中心の内容で、けっこう楽しめました。
あらすじは「村を守るため、7人の剣士が戦う」………というものですが、これに近年書かれた原作小説があるところが中国の奥の深いところです(笑) いやまあ、展開はアレとは全然違いますよ、念のため。 7人の内2人ほどが人数合わせのための個性も活躍もあまりない人たちなのはお約束。
しかしツイ・ハークらしいありえないフィクション武器のオンパレードで、人の首が「プチッ」と捻じ切れ、人の腕が「ポンッ」とチョン切れるコミカルなグロ演出も冴えまくり。 7本の剣も神聖な剣としての説得力を持つカッコよさで、「武 もののふ」で出して欲しいと思いました。
ただ過去の大傑作群に比べて、「HERO」なんかに似たところのある大作風味を出しちゃってて、その分テンポが悪くなって無意味に長くなってるところが残念。 ドニー・イェンたちのアクションには文句なしなのですが、娯楽映画としては若干評価を厳しくせざるをえないですね。

 

▼映画『鉄人28号 白昼の残月』
今川監督は、どうも路線変更でもしちゃったんでしょうか。
TV版も後半は不完全燃焼で終わっちゃったし、「味っ子」や「Gガンダム」での激燃え演出はもはや影をひそめています。
前半でモンスターが登場した時は「キター!」でしたが、大した対決もなく早々に退場。 本来かなめであるロボット同士の対決があっさり決着付いちゃったりして、どうにもTV版と同じ、暗い「戦争の影」描写が続いてて、観てて楽しい映画とはなっていませんでした。 動きそのものは良かったりするだけにますます勿体無い印象が強まります。
予算が低かったそうで、それなら当然ガチンコ対決に時間を割くことが難しいのも判るんですが、なんとも煮え切らないまま幕となってしまい本当に残念です。 脚本は普通に完成度高いのに演出に回すお金がなかったんでしょうか。 世知辛い世の中です。

猶、今川泰宏さんはトレッキーとして有名ですが、TV版と同じ「大塚署長稲葉実」「敷島博士=牛山茂」「村雨竜作=岩本規夫」「村雨健次=幹本雄之」に加え、ナレーションに矢島正明さん、チョイ役ですが弁護士役で麦人さんというスタトレ声優のオンパレードでした。 今川さん、やりたい放題すぎ!(笑)
(※稲葉実さんはクワークの吹き替え、牛山茂さんはロア/エリック・スン役、岩本規夫さんはカーン(Kurn、ウォーフの弟の方)役、幹本雄之さんはデュカット役)