『エンタープライズ』第６４話『選ばれし領域 "Chosen Realm"』
凄まじくストレートに9.11テロを持ってきましたね。 もちろんスタートレック的に避けて通れないテーマではあるんですが。 文字通りの「自爆」が悲しい・・・。
キリスト教圏とイスラム教圏に当る２種族の異星人が顔の紋様が違うだけ、というのが皮肉が利いてます。（穿ちすぎ？） アーチャーがアメリカサイドでなく第３者なのは無難といえば無難ですがいい選択でしょうね。 "Your truth." というセリフがちょうどブッシュとビン・ラディンがどちらも自分が正義だと言ってたのを彷彿とさせますし、結局理解し合えずに終わるのがリアルすぎて辛いですねー。
そしてなんとも後味の悪いラスト。 お前らいい加減にしないとこうなっちゃうぞーっていうありがちな終わり方でした。
ＤＶＤ『ウルトラマンタロウ』Ｖｏｌ．９
３４話「ウルトラ兄弟最後の日！」 マヌケな顔のテンペラー星人がだんだん愛しくなってきます（笑）。 行動もマヌケで可愛いよコイツ。 光太郎が車で接近した時の、足元から見上げる構図がカッコ良い！！ ウルトラ兄弟はなぜボールに入ってたのか判らないし、登場して６対１なのになぜかしばらく攻撃せずにやられてるし（笑）。 ６人ピッタリしかいない、少年マンガで主人公が所属する弱小バレー部みたいなバレー部員たち。 乗り移ったウルトラ兄弟が、「あいつらも６人だな」とあまりにもあっさり見破られる浅はかさ（爆笑）。 攻撃を受けて倒れたはずなのにエンディングで普通に海岸走ってるし。 しかもそのランニングに加わって一緒に走るＺＡＴのメンバー。 このワケ判らんセンス、素晴らしすぎ！！
３５話「必殺！タロウ怒りの一撃」 久しぶりの隊長（名古屋章）ですが、すごい存在感。 いろいろ事情はあったんでしょうが、もうちょっと登場して欲しかったですね〜。 「ベル作戦だ！」って常に収納されてるのか、そのベルは（笑）。
３６話「ひきょうもの！花嫁は泣いた」 相手が熱さに弱い、って焼けた石をぶっかけられれば普通の人間でもひるみます（笑）。 この回はもうグロスト星人の身体が溶けるシーンの特撮に尽きますねー。 今見てもすげー！ と叫んじゃいます。
３７話「怪獣よ故郷へ帰れ！」 ヘルツが見れば見るほど可愛く見えてくる描写が秀逸。 もはや伝説になった、「足の土踏まずの肉を切り取る光太郎」！！ その肉から「メドゥーサ星座から来た」と分析できちゃうＺＡＴも凄まじい、っていうかメドゥーサ星座ってなんですか？（ウルトラ世界は我々の世界とは違うと言う表現なのでしょうか・・・！！） 聞いてもいないのに自分の悪巧みをペラペラ説明するメドゥーサ星人も別の意味で可愛いですね（笑）。
当時の感覚で、とはいえ、徹頭徹尾「子供たちを楽しませよう」としているスタッフのエンターテイン精神には頭が下がります。 ネクサスやマックスのスタッフも間違いなく『タロウ』を見てるハズですが、もしこの作品をバカにして『タロウ』から学ぶことがないと思ってるなら残念なことです。 別に『タロウ』のようなノリをやれ、と言ってるのではありませんよ？ 視聴者のために創意工夫を惜しげもなく盛り込む、あのエンターテイン精神を見習って欲しいのです。
