機龍、暴走！

涼宮ハルヒの暴走 (角川スニーカー文庫)

（ネタバレ）
文庫の収録順も時系列が入れ替わってたりするんですが、発表順と違うのか最初から想定しての順序なのか・・・
アニメ版のくるくるシャッフルは、「憂鬱VI」を１４話目に持ってくるのが最大の目的だと思いますがこういうのも良いもんだなあと馴染んできました。
　
アタマのカラーイラストはどれもこれも長門が超絶凶悪な可愛さ大全開でノックドアウト。
▼「エンドレスエイト」なにこの恐怖の宇宙時間連続体（笑）　風呂敷の広げ方と、１５０００回も繰り返す間、一回も宿題をやらなかったってオチが素晴らしい（笑）
　この落し方って落語とか藤子・F・不二雄作品みたいな匂いがしますね。
　銀色の宇宙人のお面を横に被った浴衣長門はウルトラダイナマイトも真っ青の破壊力。
▼「射手座の日」アニメ版先に観てるせいか、これはアニメ向きというか全体的には小説として読むには筋を違えてるような印象。　パラメータ設定とかをアニメで削ったのも当然ですね。　ただ長門の描写と微細な変化を読み取るキョンにはなにかただならぬ物を感じます（笑）
▼「雪山症候群」もうタイトルで爆笑。　ホントに行くのかよ！！（笑）
　しかし、内容はホテル・ロイヤルの謎というかホロデッキ閉じ込められ系エピというか、ここまで読むと「ああ、この人絶対スタートレック見てるな」って確信が。　古泉の仮説も二つのヴォイジャーというか恐怖の崩壊空間みたいだし。　どっちにしろ技巧を凝らして自分のネタにしてる具合はなかなかのものです。

『動揺』『陰謀』が書店で見かけないのでアマゾンで注文しました。
早く届けー。