DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

Yotsuba&! 4

今日の萌えるクリンゴン語フレーズ。
 ★「ふーかはあしふといな!」

 ☆ { 'uSDu' pI' Daghaj! }

 

 ★「グッジョブ!」

 ☆ { majQa'! }

 

Yotsubato 4 (Yotsubato (Graphic Novels))

Yotsubato 4 (Yotsubato (Graphic Novels))

色々な意味で待ちに待った英語版「よつばと!」第4巻です。 最初にスタッフを確認したけど、概ね同じ人が携わってて大きな異動があったわけでもないようで、3巻から1年半以上間が空いた理由は判りません。
個体差?かもしれませんがなんか時々印刷が異様に薄いページがあります(笑) 日本の同人誌印刷会社って何気にハイレベルなのかも。

ただ紙が綺麗な白い紙で、ちゃんと印刷されてるページは日本のオリジナル版より映えて見えます。

みうらカワーv


1巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20050812#p3
2巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20050902#p2
3巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20051020#p2
今回は誤訳もいくつか。(特に日本語では省かれることが多い、所有代名詞と目的格代名詞が)

サブタイトル
よつばと(勝負)! → "CHALLENGES!"
よつばと(釣り)! → "FISHING!"
よつばと(ばんごはん)! → "DINNER!"
よつばと(4コマ)! → "FOUR-PANEL MANGA!"
よつばと(せいしゅん)! → "THE BLOOM OF YOUTH!"
よつばと(しんぶん)! → "NEWSPAPERS!"
よつばと(つくつくぼうし)! → "TSUKUTSUKUBOSHI!"(嫌な予感)

  • 「じゃんけん ぽん!」→ "ONE! TWO! THREE!"
  • 「ばとみんとん」→ "BAD MITTEN"(よつばが「バドミントン」を「ばとみんとん」と間違って憶えてるのを再現してます。 単に badminton を batminton と書けば良いような気もしますが・・・)
  • 「ひっさつわざだ!!」→ "TIME FOR MY SECRET TECHNIQUE!"(パワレンで「変身だ!」と言う時 "It's morphin' time!" と言ってたのを思い出しました)
  • P20「ぎゅるるるるる!!」→ "AND THEN IT SPIN, ROUND AND ROUND AND ROUND AND ROUND!"(日本語ってすげえな・・・)
  • ランボルギーニ ミウラ」→ そのまま "LAMBORGHINI MIURA"(あーそれにしてもみうら可愛いーーv)
  • P30「釣れなかったら おかずなし!?」→ "WE CAN ONLY EAT WHAT WE CATCH?"=「捕った物だけ食べれるの?」(今回注目してた訳のひとつ。 アチラではそもそも「ご飯とおかず」という、日本人の感覚での区別が無いのでこうなるんですね)
  • 恵那「おとうさんのは?」→ "What about your dad?"(恵那は、自分の父親のことをよつばが忘れてる、とツッコんでいるのに、「よつばちゃんのお父さんは?」と聞いてることに。 誤訳ですが、所有代名詞を省く日本語の流れを掴むのは難しいんでしょうね・・・)
  • 「さんまください」→ "MACKEREL, PLEASE!"(2巻では「さんま」を PIKE と訳してるので、よつばがやたらに「さんま」に拘ってることが判らなくなっちゃってます)
  • 「なんかヤラセくさいな」→ "IT SEEMS KINDA FAKE."(直訳)
  • 「うわっヌルッてする! すべる!ビクッてする!」→ "GAH! IT'S ALL WARM! AND SLIPPERY! AND TWITCHY!"(warm には「不愉快な、嫌な、骨の折れる」という意味もあるようです。今調べて初めて知りました(笑) 「すべる」「ビクッとする」は直訳)
  • 「バーチャル世代だ ゲーム感覚だな」→ "THIS ISN'T REAL! I FEEL LIKE I'M IN A GAME!"=「これは現実じゃない! (私は)まるでゲームをしてるみたいだ」(みうらは恵那のことを評して言ってるのに、どうやら意味が通じてない模様)
  • 「よつば いま さいきょう」→ "I AM THE GREATEST!"
  • 「でもハワイってベタじゃねェ?」→ "YEAH, BUT HAWAII? IT'S SO TYPICAL."=「でもハワイだぜ?ありきたりじゃん」(なるほど、「ベタ」=「ティピカル」ですか)
  • 「ふつうにおいしいもの」→ "REGULAR DELICIOUS"
  • 「つくつくぼうし」→ "TSUKUTSUKUBOSHI"(巻末の注釈が無くなっていて、コマ外に [セミの一種:名前はその鳴き声によく似ている] と説明が。まあこの後の扱いを考えると、どう考えてもこう訳すしかないでしょうねー)
  • 「ハンバーグカレー」→ "CURRY WITH STEAK PATTIES"
  • P83.風香の「でもお母さんめんどくさがるな」→ "Yeah, but your mom wouldn't make both"(風香のセリフなのに、「あなたのお母さん」はないでしょ・・・基本設定が理解できてれば所有代名詞がなくても判るハズですよね)
  • 「よつばちゃんのお父さん こんにゃく屋さんだったよね?」→ "OH, THAT'S RIGHT. DIDN'T YOU ONCE TELL ME YOUR DAD MAKES KONNYAKU?"=「そうだ、お父さんはこんにゃくを作ってるって言ってたよね?」

(※今回一番の注目ポイント。 1巻での TRANSLATORTRAIN-SPOTTER の訳と違ってるー! これじゃ英語版では、以前に「こんにゃく屋」だと言われてないのに「言ってたよね?」って聞いてることに・・・ しかもコマ外の説明も無いので辻褄が合わなくなっちゃってます。 あと「こんにゃく→ダイエット」の説明もないので意味が解らないと思います(笑))

  • 「秋」→ とーちゃんは "AUTUMN"、風香は "FALL" で恐らく意図的に変えられています。 どういう意図かは不明ですが。
  • よつばと4コマ!」の「正体」のコマ外で「ぼーし」は CAP と同音異義語だと説明。
  • アメリカったらひどいのよ!?」→ "HOW CAN AMERICA BE SO CRUEL?!"(ごまかさずに直訳してます)
  • 「つけっぱ」→ "IT'S STILL ON."
  • 「おませさん」→ "TOO YOUNG"(=「お前にはまだ早い」のニュアンスですね)
  • 「ふとももぐにょぐにょだな!」→ "YOUR THIGHS ARE ALL JIGGLY, TOO!"(jiggly は「揺れる」なのでここでは「プルプル揺れるような」の意味)
  • 「さようなら私の恋」→ "SAYONARA, LOVE."(SAYONARA はアチラでもそれなりに知られてるようです。 「ロボコップ」で "SAYONARA, ROBOCOP!" ってセリフがありました)
  • 「グッバイマイラブ」→ "FAREWELL."=「さようなら、さらば」(ちょっと文語的な、芝居がかった言い方です)

この回の他のセリフはほぼ直訳で、けっこう役立つと思います。

  • 「みんながやるのをそっくりマネしたらいいよ」→ "JUST COPY WHAT EVERYONE ELSE DOES."(COPY はこういう風にも使うといういい例です)
  • 「牛乳屋さん」→ "THE MILKMAN"(「ミルクマン」なんだ・・・)
  • 「よつばしんぶん」→ "THE YOTSUBA TIMES"
  • 「お父さん失恋なんて許さないぞ」→ "WHO'S THIS ABOUT?! I WON'T FORGIVE THE GUY!"(相手の男を許さない、という意味に変えられています)
  • 「あついので死にます」→ "I CAN'T TAKE THIS HEAT. IF YOU'LL EXCUSE ME, I'M GOING TO DIE NOW."=直訳で「この暑さには耐えられない、許してくれるなら今すぐ死にます」という妙に長い文に。(IF YOU'LL EXCUSE ME は要らないような気が・・・)
  • 「うわっズーズーしぃ〜〜」→ "UGH. THAT WAS PRETTY SHAMELESS."=「とっても恥知らずな」


と、まあこんなところでしょうか。
ツッコミ中心になっちゃってますが、これら以外は憶えて役立つ英会話集的に使える訳が多く、全体的には悪くありません。 難しい単語・表現もほとんど無いし(日本語版でも、大人もよつば相手には簡単な言葉を使ってますよね)、読み易いし勉強になります。 「よつばと!」はファンならセリフを全て憶えてるからコレだけで読んでも英語の読解力向上にはかなり役立つはずです。
1巻翻訳時には先の展開まで知らなかったとは言え、「こんにゃく屋」の件は本当に残念ですがねー。