「これが間男！？」

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)

「ラブラボ」と読む、連載開始当初から注目していた傑作の予感がしまくる注目作です。
基本は女子中学校を舞台に展開するおバカなストーリー４コマなのですが、作者のマンガ描きとしての力量が凄まじく、連載の1話1話できっちり盛り上げてオチを付けながら、一貫して連なる物語として全体が緻密に構成され、巧みに張られた伏線がストーリーマンガを読む興奮も味わわせてくれます。　しかもこの１巻のラストにこの話が来てるということは、単行本１冊にどこまで収録されるかも完全に計算づくで組み立てられてるんですね…！　この人の持つ圧倒的なマンガヂカラには舌を巻きます。　１巻が言わばまるまるプロローグになってて、ラストでタイトルの意味が明かされる瞬間は震えが来ましたよ。　
しかも登場人物の個性も、キャラ的なお約束を踏まえつつ存在感があり、元気にハチャメチャに動くさまは最高に魅力的です。　絵も信じられないほど可愛いし！
でも単行本派の人は、「ランジェリー」の謎を１年以上引っ張る事になっちゃうんですね…（笑）
また女性が恋愛観を赤裸々に描くと男は引いてしまうものですが、フィクションとして、萌え要素から外れない線に踏み止まっているバランスも上手いですね。　他の作品もそうですが、この人はもっともっと評価されて良いと思います。
こういう作品に出会うと、「マンガの国・日本に生まれて良かった！」と思います （*´ω`）
そしてカバー下の１年生リコが可愛すぎる (;´Д`)

つくしまっすぐライフ! 1 (まんがタイムコミックス)

こんなの描いてたのかー！　「さくら町サイズ」の松田円さんの新刊です。
メガネショートカットの「なずな」ちゃんが主人公の、山の上に建つ女子高が舞台の大自然サバイバル学園４コマ。
松田さんの作風はえも言われぬ魅力があり、絵の柔らかい雰囲気も相俟って、すんなり世界に入れて力を抜いて読めるところが強み。　抱腹絶倒というほど笑えるというわけではないものの、現実離れした設定でも抵抗なく受け入れられて、つい手に取って繰り返し読んでしまう、親しみ易さは換えがたい力だと思います。
そしてなずなちゃん萌えーｖ

カテゴリテリトリ 2 (ヤングキングコミックス)

１巻の感想書いてないな…
突然 男２人と女１人が同棲？ルームシェア？して暮らすことになって…という突拍子もない話ながら、なぜか感情移入出来てしまうのはやはり作者の力量ってことなんでしょうかね。　ありえないキャラとありえない設定だからこそ、現実だったらそもそも親しくならないようなキャラクター同士の組み合わせが生み出すギャップや不思議なシチュエーションが、他のマンガでは味わえない類の楽しさを与えてくれます。
そう言えばこういう特異なキャラ自体、他のマンガではあまり見ませんね。（私もそんなに手広くないから知らないだけでしょうが）　お約束なテンプレ系キャラ造形に飽きた方にはオススメです。　あすかなんかそれっぽいキャラなのに、この人が描くとそうはならないんですね〜。