DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

ゾワンギゾワンゴ! PRJF感想

今日の燃えるクリンゴン語フレーズ。
 ★ "You may have won this battle, but this is far from over!"

 ☆ { may'vam boQapbej, 'ach bertlhamDaq Hop Dochvam! }

 

Power Rangers Jungle Fury(パワーレンジャー・ジャングルフューリー) 第21話 "Race to the Nexus"(=「ネクサスへのレース」)
獣拳戦隊ゲキレンジャー「修行その32 ゾワンギゾワンゴ! 集結、獣源郷」、「修行その34 ゴワンゴワンのダインダイン!獣拳巨神、見参」がベース。 …つまり、「修行その31 俺たちムニムニ!」と「修行その33 フレフレガッチリ!カンフー忠臣蔵」はまるごとすっ飛ばされました(笑) まあ忠臣蔵は仕方ないにしても…
 
話の流れはレンジャーズが Jungle Master Megazord with Bat Power(ゲキバットファイヤー)で Rhino Nexus(獣源卿)へ向かい、Overlords(拳魔たち)がそれを追い抜いて先に Dai Shi(理央)と戦い、Grizzaka(マク)が巨大化、そこにレンジャーズが駆けつけて…と、レンジャーズ、Dai Shi & CamilleOverlords の3者が Rhino Nexus へと走る、サブタイ通りのレース状態です。 シャーフーにあたる Master Mao が死んで霊体になってたり他の拳聖たちが不在(いるけど出て来ない)のPRJF版らしいアレンジになっていて、これはこれで自然な流れでワクワクできる内容になってます。 新撮部分と日本版からの流用部分のパッチワークも上手い!
しかし Camille(メレ)を襲ったモグラみたいのはなんだったんだろ…(笑) CamilleOverlords だけが狙われたところからすると、獣源卿の守り神みたいなものでこれがこの回の拳聖の代わりになるんでしょうか。
幻獣(Phantom Beasts)の内、3体は Snapping Turtleカミツキガメ(笑))、White Tiger(白虎!)、Abaddon Dragon(地獄の竜)だと名前が出ました。 それぞれゲキレンで重要な役割を果たしたあの3人ですね。 …あれ、Dragonがロンだとしたら、先週書いた Dai Shi=ロンはハズレってことですか。
パワレンのウリのひとつが日本の勝ち目のない圧倒的火薬量ですが、生身の俳優も凄まじい火薬爆発のそばを走り抜けたり、やることが違いますねー。 そしてレンジャーズと Overlords の総力戦も、爆発の連続で大迫力です。
Carnisoar(カタ)の幻覚攻撃(リンギ幻死牢。そういやありましたね)はそっくりそのまま日本版の映像を流用してるので、レッドのボディランゲージがジャンっぽい(笑)
そしてついに Rhino Steel Zord(サイダイン)が動き出す! Dai Shi がサイダインの石像の穴に Control Dagger(操獣刀)を入れようとしたら石像に拒まれて吹っ飛ばされ、その隙に Dominic(ケン)が挿しこんで動かしてしまうという展開に。 Dominic は拒否されず受け入れられたわけで、日本版とは違うけどもまあ理に適っている話ですね。 アチラ流に判りやすくしてあって、個人的には操獣刀が自ら理央の手を離れてケンの手に…という原作でのバージョンと甲乙付けがたいかと思います。 
巨大戦はいつも通り日本版の映像そのままなので、「大」の字に斬る大大砕大斬りでトドメなんですが…アチラの子供たちには何でこんな斬り方するのか意味不明でしょうね…(笑)

 

全体的に面白かったんですが、原作の「考えるな、感じろ」がなくて、Casey(ジャン)が「タイガーの本能を信じる」ことで Carnisoar の幻覚を破る、となってたり、Dominic の対 Jellica(ラゲク)戦での逆転は「誓い」とか「ブルーサ・イーの激気魂」といった設定がなくて、Dominic はサイの力を得るという自分の運命の邪魔をさせまいと怒りを示して逆転、というように形を変えています。 いつもながら、基礎を固める設定が単純化されてるのでゲキレンファンとしては物足りなさも感じます。 獣拳の設定もゲキレンの大きな魅力のひとつですからね。 向こうじゃカンフーモノのお約束が判ってもらいにくいんだろうってのは解るんですが。
そもそも、原作ではこの辺りで獣拳の歴史と拳魔・拳聖の成り立ちが説明されてるのに、それらが一切合切省かれちゃってるので、Rhino Steel Zord の出自自体も不明なままなんですよね。 ここら辺はさすがにもっと説明が欲しいところです。
「獣力開花」も無しですが、Dai Shi は石像の穴に Control Dagger を入れようとした時になぜか新しい強力な力を得たみたい。
しかしなんと言っても物足りないのは、やはり七拳聖勢ぞろい・全員の名乗りが無い事ですね。 Master MaoRilla(ゴリー)・Guin(ミシェル・ペング)・Lope(ピョン・ピョウ)もPRJFでは死んじゃってるし、無いだろうと判ってはいたんですが、ゲキレンのあのシーンは震えが来るほどカッコよかったですからねー、こっちでも無理矢理でも全員揃ったところが観たかったです (;´Д`)
PRJFほぼ全話を通して、アクション面に重心を置いて観れば楽しめるけど、細かい設定・説明を意識するとアラが目立つ、というのが印象ですね。 単にアチラの大人はあまり観てないから、子供向けに徹してるってことなんでしょうけども。

 

今回の訳。

  • サイダイン → Rhino Steel Zord [ライノ・スティール・ゾード]
  • サイダイオー → Rhino Pride Megazord [ライノ・プライド・メガゾード]
  • 砕大爆連 → Rhino Steel Power [ライノ・スティール・パワー]
  • 大大砕大斬り → Rhino Steel Blade, Attack! [ライノ・スティール・ブレイド、アタック!]

まあ、サイダイン/サイダイオーはもともと「サイ」と「最大」とを引っ掛けたネーミングなのでそれを活かせないのは仕方ないにしても、もうちょっと捻れないものか…(笑)