「どうせ牛乳はみんな牛乳味よ」
▼今日の使えるクリンゴン語フレーズ。
★ "I use this cat !"
☆ { vIghro'vam vIlo' ! }
★ "I didn't cry!"
☆ { jISaQbe' ! }
★ "Healthy again !"
☆ { jIpIvqa' ! }
- 作者: Kiyohiko Azuma
- 出版社/メーカー: Orbit
- 発売日: 2009/09/15
- メディア: ペーパーバック
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はい、丸2年を経てよーやっと出ました、「よつばと!」6巻の英語版です。
なぜ延期に延期を重ねたのか気になってましたが、なんと5巻までは ADV Manga 発行だったのに今回から(GA英語版と同じ)Yen Press になってます。 吸収合併とかいろいろ想像は出来ますが調べるのは面倒なので追求はしないでおきます(笑)
別々の出版社からまったく別々に発行されてるのか?(笑)とも思ったけどそうでもないみたいです。(まあ権利関係はうるさそうだから、そんなことにはならないか…)
その出版社の変更?のため、翻訳のスタイルや本の体裁が若干変更されています。
特に擬音は、以前は原画の書き文字に英語での擬音を併記するだけだったのが、今回は擬音のローマ字読み+カッコ内に英語での擬音を書く、という少しだけ手間がかかるやり方に。
1巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20050812#p3
2巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20050902#p2
3巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20051020#p2
4巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20070718#p1
5巻:http://d.hatena.ne.jp/yaIba_chaDQI/20071102
各話サブタイトル
- 「よつばと(リサイクル)!」→ Yotsuba& (RECYCLING) !
- 「よつばと(じてんしゃ)!」→ Yotsuba& (BICYCLES) !
- 「よつばと(ポタリング)!」→ Yotsuba& (POTTERING AROUND) !
- 「よつばと(きんようび)!」→ Yotsuba& (FRIDAY) !
- 「よつばと(ぎゅうにゅう)!」→ Yotsuba& (MILK) !
- 「よつばと(はいたつ)!」→ Yotsuba& (DELIVERING) !
- 「よつばと(ほんだな)!」→ Yotsuba& (THE BOOKCASE) !
※(ポタリングは POTTERING AROUND と言わないといけないとか、よく判りますね。 ちなみに recycle と bicycle は観たたまんま同じ cycle 「輪」が語根です。 bicycle の bi- は「2」の意味でつまり bicycle は単に「2輪」と言う意味ですね)
えー いつも通り、完全に私が主観で興味深く感じたものだけ選んでいます。 あまり書きすぎると営業妨害になるので控え目に(笑)
▼Yotsuba & RECYCLING !
- 「おとこはどきょう!」→ "Man is spirit !"
- 「よつば なにしたらいい!?」→ "What should Yotsuba do !?"
※(よつばのセリフ、新しい訳者が原作の雰囲気を出そうとしてるのか、 Yotsuba を主語にしたものが多くなってます)
- 「宿題」は英語で homework、「仕事」は work なので、9〜10ページのやりとりは解りやすいような、それによつばが気付かないのは変なような…
- 「私の自由研究はダンボーを」→ "My independent study was making Danbo--"
※(えええええええー (;´Д`) 「ダンボー」は5巻で "Cardbo" と訳されてたのに、今回は Danbo に… 翻訳の変更の弊害がこんなところに出ちゃってますね。 しかも訳が違ってるのにコマ外に「5巻を読んでね」とか書いてやがるし(笑) さておき、「自由研究」は independent study で、independent は「独立した、自立した、単独の」だから、independent study だと本来は「独学、自習」の意味になります。 アチラの小学校には日本の自由研究のようなものはないらしいです)
- 「飲みかけのジュース」→ "It's half-finished juice."
- 「ビデオのリモコン」→ "A VCR remote control"
- 「よつばちょっとイライラした!」→ "That made Yotsuba nervous!!"
- 「いやされたー」→ "All healed..."
※(これで通じんだ?(笑))
▼Yotsuba & BICYCLES !
- 「じてんしゃかっこいーなー」→ "Bikes are so cool !"
- 「いいのか!? こどもにはまだ はやくないか!?」→ "For real !? I'm not too little !?"
※(「私は小さすぎないか?」てのは、控え目に言っても面白味のない言い回しですね…)
- 「おかねは!? だいじょーぶか!? けいかくてきか!?」→ "What about money!? Will it be okay!? Is it on the list!?"
- 「補助輪」→ "training wheels"
※(なるほど!)
- 「ひげもじゃ」→ "shaggy beard "
▼Yotsuba & POTTERING AROUND !
- 「とーちゃんはしごととじてんしゃ どっちがだいじなの!?」→ "Which is more important to daddy, work or bikes!?"
※( bikes を me に換えるとお約束の離婚フラグになります。 使ってみよう!)
- 「おおーー かわいいなーー!」→ "Whooooa!! Adorable!!"
※( Adorable =「愛らしい、かわいい、魅力的な」)
- 「おもしろい? ゲラゲラ?」→ "Fun? Is it all wobbly?"
※( wobbly は「(不安定で)グラグラする、フラフラする」。 …って、「ゲラゲラ」を「グラグラ」と読み間違えたようです)
- 「向こうのファミマです」→ "The one a little ways down the street."
※(超逐語訳で「その通りのちょっと向こうにあるヤツ」で、「ファミマ」は訳出されず。 down は「向こう」の意味でも使われます。 up and down で「行ったり来たり」とかいう使われ方も)
- 「車は親のおふる」→ "The car is a hand-me-down from my parents."
▼Yotsuba & FRIDAY !
- 「なんでとーちゃんは そこにシールはる?」→ "Why'd you put a sticky there, daddy?"
※( sticky =「付箋、ポストイット」。 「シール」は一般に sticker )
- 「どうしておまえはそんなに食い意地がはってるんだ」→ "Why are you such a little pig?"
※( pig には比喩的に「欲張り、食いしん坊」の意味もあり、 eat like a pig で「ガツガツ食べる」というイディオムもあります)
▼Yotsuba & MILK !
- 「たたかった!?」→ "It was epxensive!?"
※( expensive 「高価な」を epxensive と言い間違えたという形で表現しています。 ただしP119の「たかたった」も同じ)
- 「小岩井さん品物の選び方がテキトーだった!」→ "I bet Koiwai-san just grabbed whatever was in front of him !"
※(直訳で「小岩井さんは前にあるものを何でもただ取るだけだった」 …ちょっと説明的ですかね。 でも言われてみれば「テキトー」も訳しにくいか…)
- 「どうせ牛乳はみんな牛乳味よ」→ "All milk tastes the same anyway."
▼Yotsuba & DELIVERING !
- 「たんぼ いっぱいだー」→ "Lots of rice !"
- 「あかとんぼ!」→ "A red dragonfly !"
※( dragonfly っていう単語は、アチラの人がいかにトンボに興味ないかが良く解るテキトー感にあふれてますね。 よつばが赤とんぼを見て素直に「あかとんぼ!」と言う、このコマの雰囲気は日本人にしか楽しめないでしょうね。 まあ「赤とんぼの歌」とかの説明もしないといけないだろうし…)
- onee-chan の説明は cuter, less formal version of onee-san. =「『お姉さん』の堅苦しくない、可愛い言い方」
- 「おとのけものです」→ "I have a dilivery!"
※(delivery を dilivery と言い間違える表現になってます。 5巻までは、よつばの言い間違いがほとんど再現されてなかったので、これは良い方向に変化したと思います)
- 「はんこください」→ "Stamp here please."
※(コマ外で、日本ではサインの代わりにハンコを使う、という説明あり)
▼Yotsuba & THE BOOKCASE !
- 「畳」の説明で「稲わら(rice straw)を編んだマット」とあり、「イグサだから間違いかな?」と思ったら畳床に稲藁を使ってるんですね。 不勉強で知りませんでした (´・ω・`) とは言え、「〜を編んだマット」ならイグサについて書いてないのはどうかと思いますが。
- 「なんかできねーかな」→ "I wonder if this is gonna work..."
- 「よつばいまじてんしゃのっちゃだめ けんしんちゅー」→ "Yotsuba can't ride her bike right now. She's dirted."
※(Yotsuba を主語にして、「彼女の自転車」「彼女はdirted」という客観視点からの言い回しに。 dirted は次項で)
- 「謹慎中」→ "grounded"
※(grounded =「家に閉じこもる」、You are grounded で「家から出るな」という意味で、アメリカの親が悪いことをした子供に対して行う指導ですね。 で、よつばは ground と dirt 「土」とを間違えてるという訳になってるわけです。 まあ「謹慎」と「けんしん」のような、間違えそうな語感ではありませんが)
- 「めんどくせぇー」→ "What a pain."
- 「本格的っすねー」→ "You sure are going all-out on this."
※(all-out =「総力をあげて、全力を出して、徹底的な、本格的な」)
- 「あいつはしかたないやつだ!」→ "That guy's hopeless !"
- 「まずい」→ "Real bad."
※(ちなみに、あずま先生はこのシーンのために実際に木工用ボンドを舐めてみたそうです。 リアルティ!)
巻末には7巻のプレヴューとして、「よつばと(でんわ)!」の冒頭7ページが訳されて収録されています。
- 「携帯するのか ジュースも飲めて便利だな」→ "You're gonna carry it around? Guess it'll be pretty useful if you wanna drink something."
… いや、これは7巻が出てからで良いか…(笑)
他のセリフに関しては、やはりまるごと憶えて使えるような日常表現が多く、かなり勉強になると思います。
7巻は一応12月発売予定らしいですが、話半分で聞いておきませう(笑)
Qapla’!