DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

"I can't speak Ainu."

英語発達小史 (岩波文庫 青 659-1)

英語発達小史 (岩波文庫 青 659-1)

ゲルマン民族であるアングロ・サクソンの言葉=英語が、いかにしてドイツ語と違う道を辿り今の形に至ったかを説き明かす、という書。 興味深い内容が矢継ぎ早に繰り出されるので、やや硬い文体なのにスラスラ読めます。
たとえば ox, swine, sheep はゲルマン語に由来する英語本来語なのに beef, pork, mutton はフランス語で、そしてそれは何故なのか、政治・経済用語にフランス語が多い(justice, judge, prince, country, money などは全てフランス語)理由などがハッキリ判ります。
また単語の意味が変化して多義になる過程、例えば drive は元々羊飼いが「羊を追う」という意味だったのがどうして現在は「車を運転する」にまで意味が拡張されたのか、も判ります。
語学ファンにはかなりオススメ。
 
アイヌの昔話―ひとつぶのサッチポロ (平凡社ライブラリー)

アイヌの昔話―ひとつぶのサッチポロ (平凡社ライブラリー)

先日亡くなった 萱野 茂 さんの本。 アイヌ関連の本が並んでると半分くらいは著者・編者として萱野さんの名前があってどれだけ文化の保存に熱心だったかを再認識させられます。 古い本ですがたまたま見つけたので追悼の意味も含めて購入ー。
寓話ってその土地の生態や民族の動物感が反映されますよね。 蛇が善だったり悪だったりとか。 この本にはアイヌの動物感がありありと浮かんで見えてそういう点でも面白いです。 「日本の昔話」でありながら知られていない話ばかりで興味深いし資料的な面からも貴重だと思います。
で、この本が読みかけで行方不明に・・・_| ̄|○