「三年前の七夕を覚えているか？」

（一部微妙にネタバレ含みます）

涼宮ハルヒの憂鬱 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの溜息 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)

涼宮ハルヒの消失 (角川スニーカー文庫)

を読了。　アニメはほぼ『退屈』までの３冊が原作になってます。
原作読むと、アニメでは大量のセリフ（キョンのモノローグ含む）がサクサク削られててやや説明不足になってるように感じます。　先に読んでたらアニメ観たときにカットされてるのが気になるんじゃないかと気になります（笑）
しかし・・・『退屈』には「涼宮ハルヒの退屈」「笹の葉ラプソディ」「ミステリックサイン」「孤島症候群」の短編４本が収録・・・って笹の葉だけ落選かよ！　個人的には「孤島症候群」ナシで「笹の葉」の方を優先してアニメ化して欲しかったかも・・・。
それぐらい「笹の葉」は好きですね。　ハルヒ・長門・みくるがそれぞれに重要な役回りで絡んでくるし（特に長門のくだりが秀逸）、タイムパラドックスネタとしてはオーソドクスだけどこういう話、もー大好きなもんで！！
あと「孤島症候群」、原作ではキョンの妹が家に置いてけぼりなのがビックリ。　ババ抜きで負けるのが古泉だったり、これだけアレンジが大きいような。　「食べ残し」「部屋にまっすぐ」「洞窟に２人」とかも原作にはないんですよ！　少なくともこの話はアニメ版の方が良く練られてます。
そしてファンからは最高傑作の呼び声も高い長編『消失』！！　コレは確かに大変面白いです！　アニメに２期があるなら、「笹の葉」『消失』がメインになるのはもう間違いないでしょう。　っていうか２期をやってこれアニメ化しなかったら暴動が起きるぞ（笑）
ＳＦとしてのギミックのひとつひとつは目新しいものではなく、それこそスタートレックや藤子Ｆ先生のＳＦ短編で見たようなネタなんですが、各キャラの使い方や意外性、キョンの軽妙な語り口も手伝ってドキドキしながら一気に読んじゃいました！
ただ、挿絵には言いたいことがある！　『憂鬱』でみくるが私服のシーンで制服姿だったり、『退屈』で「左手を耳にあてる」シーンで右手をあててたり、なんと言っても『消失』での「長門がメガネをかけているシーン」でメガネを描いてない！！！！　ちょっと体育館の裏に来い！！（笑）

気が早いのは判ってますが、
早く『消失』の長門の姿をアニメで見たい！
早く『消失』の長門の声をアニメで聴きたい！
完全に長門がヒロインだ（＊´Д`）