DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

「トランスフォーマー」(ネタバレ)

観てきましたー。
まず、アニメのトラフォ(以下TF)は「ヘッドマスター」ぐらいまでしか見てなくてコンボイを見せられてもどのコンボイか判別できない人(ビーストウォーズ除く)の感想であることを念頭に置いてお読みください。 まあ「そういう人の感想」というのもひとつの視点ということで。
新宿バルト9
http://wald9.com/
は建て替える前の、店員がクソな映画館と違って豪奢で良いところですね。(こないだの「ゲキレン&電王」もココです) 座席の並びも見やすく傾斜が付いてて良きかな。 ただ大型ビルの9Fなのでエスカレーターで昇り降りするとエライ時間がかかりますね。


以下ネタバレあり。


ストーリーはかなり単純で、難しい所は皆無で、冷静に観るとかなりご都合展開もあります。 冒頭の主人公サムが「曽祖父?とメガネの話をする」→「その日に車を買う」あたり、かなり都合のいい流れになってるんですがね。 しかしその展開のおかげで全体に話が勢い良く進み、ストレスなくあっという間に2時間半が過ぎてしまうので、この作品ではご都合主義が長所になっていると思います。 スケールが大きいので、ご都合がないとそもそもストーリーが成立しないってこともあるでしょう。 前半でそれぞれ別々に進行していた人間たちの話が、後半で全員集合して行動する流れとか、かなり好きです。
CGに関してはもうどこにも文句の付けようがありませんねー。 トランスフォーマーたち以外は出来るだけ実写で撮影してるということもあり、安っぽさがカケラもなくCGの違和感も皆無、TFが本当に実在してるようにしか見えない凄まじいレベル。 スピルバーグは元々TFが好きだったというだけあって、妥協を許さず高い完成度を結実させています。 魅せ方を極めた人が無尽蔵のカネを注ぎ込んで作る物はやはり違いますね〜。 「アルマゲドン」以来「この人の作品は観ないでおこう」という評価だったマイケル・ベイも一気に株を上場する勢いです。 オプティマスとメガトロンがビルを突っ切るカットなんて、日本の特撮屋さんが泣いて悔しがる絵面ですよ。
凄いことに、精密で緻密で大迫力のCGで描かれたオプティマス・プライムがリップシンクロで喋る! 「口」のないフルフェイスバージョンなら口パクの手間も要らないのに、より良い物を作るために自分から作業を増やして完成度をより高める、まさにハリウッドのエンターテインメント精神の賜物と言えるでしょう。


不満の代表はヒロインのキャラですね・・・。 私のような、日本のオタが求めるヒロイン像とメリケンが求めるソレとは大きな乖離があるようです(笑) このヒロインとそれに惚れる主人公に感情移入することは個人的に至難の業です。
ただ、バンブルビーを積んだ車で、自ら戦場に戻って戦うところなんかはもうメッチャメチャ好きで、だからこそ前半でのキャラ描写には難があるようにも思えるんですよね。


不満点がないわけではないものの、「トランスフォーマーの実写映画」としてはこの作りは「完璧に近い正解」だと言って良いと思います。
観ようかどうか迷ってる人は、劇場で観れる内に観ることをオススメしますよ。


そうそう、「こちら宇宙艦隊」とエンドロールでの "Star Trek"clip の文字はしっかり確認してきました(笑)