DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

「シルバー!」て

実は先週の土曜に観たんですが(笑)


▼『シルバー假面』(東映チャンネル)
実相寺昭雄さんの事実上の遺作。
しかし… うーん、私の持つ「特撮ヒーローもの」としての好みからはちょっと外れる内容でした。
カリガリ博士」とか(そういえばドイツ映画でしたね)江戸川乱歩とかハーメルンの笛吹きとか、ポイントでツボに来るネタは散りばめられてはいますが、戦闘シーンがほとんどなくてその少ないアクションも地味。 キャラクターのドラマが重要視されてるものの、全3話ではそれぞれの人物像まで深く描けずに終わってるように思えます。 ストーリーそのものの完成度は高いと思うんですがねー。
もちろん、製作陣の年齢を考えれば、若いころと同じノリ・方向性・似たような内容で作れるはずもないし、それをやる必要もないと思います。 今の時代に、今の実相寺さんたちの年齢だから作れるもの、ってのがあるわけで。 ただ私の好みではないですが、こういう方向性の作品が作られている事には意義があると思います。 今の特撮には「選ぶ余地」が無いので、観るヒトによって嗜好に合うものを提供する人は要るんじゃないかと、そう言う意味でですが。
そういえば、第壱話で対決が舞台になってるのは「ティガ」や「ダイナ」で実相寺監督がやってましたね。 どれだけこだわりがあるのか(笑)
ところで第2話の、ドイツでドイツ人たち同士が喋るのがすべて日本語(外人俳優がカタコトの日本語喋ってる)なのはちょっと…(笑)
そういえば、NHK教育「にほんごでくらそう」のインド人、「仮面ライダーカブト」の最終回でフランス人役で出てましたが今度はドイツ人役で出てましたね。

 

▼『風雲ライオン丸』(時代劇専門チャンネル
変身後の見得切りで刀をクルッと回すのがメチャメチャカッコイイですね。 見得切りとしては全「私が観た特撮」中トップクラスだと思います。 「真似をしたくなる決めポーズ」No.1ですよ。
時代特撮劇って微妙にウケが悪そうなんですよね。 予算的にも厳しいのは一見して判りますが、この環境下で頑張ってこういうのを作ってたことは賞賛したいです。 今は時代劇そのものの予算がないから、その上でさらに特撮を入れることは難しいでしょうね。
あとEDの…グループサウンズ? 当時流行ったスタイルまんまなのが時代を感じさせるものの、逆に今では作れないような印象的な曲調でけっこう好きです。
で、第14話「父のかたきライオン丸」は傑作。 もう涙なしには観れない悲しい物語でした… ( ̄ロ ̄゜)
暗くて悲壮な話が続いてあまり視聴率が取れなかったらしいですが、それでもこういう話を生み出したスタッフは素晴らしいと思います。