「せっかくだから、俺はこの赤いロボットを選ぶぜ！」

▼『スーパーロボット レッドバロン』（ファミリー劇場）
５話まで観ましたが（前にも観てますが）いやー、面白いです。
バロンパンチの描写とか、ショボイと言ってしまえばそれまでですが、予算や時間が限られてる中で創意工夫してるんだなーという手触りが伝わってきますよ。　エレクトリッガーがすさまじく迫力がないのが残念ですが（笑）
おお、５話のＯＰに秋元羊介さんの名前が！　素顔で出演ですよ！　…って誰だか判んなかったけど、サングラスの男だそうで。　声は似てるって言われれば似てるかな、と言う程度ですね。

知らない人も多いだろうから書いておくと、レッドバロンの第１話では「万国ロボット博覧会」が開かれていて、世界中のロボットが集められて展示されてるんですよ。　で、それを悪の組織「鉄面党」がごっそり奪ってしまうんですな。　以後のエピソードで「１話に１体登場する敵」はこの時のロボットを戦闘用に改造したもの、という非常に燃える設定なのです。
なので、敵ロボット１体１体に「元・ＮＡＳＡの基地パトロール用ロボ」「元・ケニヤの密猟監視ロボ」「元・中国のウラン鉱採掘ロボ」「元・カナダの森林警備ロボ」と言った背景があるという素晴らしさ。　その設定が造形やストーリーに必ずしも活かされてるワケではないんですが（笑）、こういう想像の膨らむ細かい設定は大好きです。　だんだんネタがなくなって、後には「インドの魔術ロボ」なんてのも出てくるんですが、まあそれはそれ！
中国のロボットにラーメンの丼のグルグル模様、という安直さも素晴らしいです。　煽れ！反日感情！
また名前も、ケニヤ産は「ブラックマサイ」（これアウトだろ）、ブラジル産は「エレキアマゾン」（ブランカ？）、イギリス産は「キングジョンブル」、南アフリカ産は「アフロキング」、フランス産は「エスカルゴス」などあまりにも適当すぎるネーミングがディモールト・グーにもほどがある。　そのくせ日本産は「飛龍」とかカッコイイし（笑）
これ、今の技術力と演出力の粋と莫大な予算を注ぎ込んで※本気でリメイクしたらかなり見応えのあるものが出来そうじゃないですか？　セイザーXの巨大戦を毎週やるような、勢いとパワーを感じさせるようなの。　正直かなり観たいです。
※それが無理だと判ってるので、リメイクしないで欲しいと思ってます。