DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

チョコ大好き。

今日の萌えるクリンゴン語フレーズ。
 ★「この世界を、僕が守る!」

 ☆ { qo'vam vIQan jIH ! }

 

 ★その巨大なトカゲは、チョコレートが大好きです。

 ☆ yuch parHa'qu' lungvetlh tInqqu'.

 

映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』観てきました〜v こないだの日曜に(笑)
これ以上寝かせておいても思い出す事ももう無いだろうから載せます。 何かしら書き忘れてるところがあるでしょうが御免被ります。

 

まあ「お祭り映画なんだからゴチャゴチャと野暮なことを言うな」というのが最も適切な、本当にストーリーは二の次で、主役からエキストラ級の人物までウルトラシリーズのキャストがこれでもかと出演しまくりの、要するにお祭り映画ですね。 最初にそう言ってるよ!

 

(↓以下ネタバレあり)
初っ端から幼いダイゴ・アスカ・我夢が初代『ウルトラマン』の第1話の本放送を観るという出だしで、大人のダイゴ(長野博)やアスカ(つるの剛士)はいくらなんでも40代後半には見えないのでもうこの時点で「ああ、整合性は考えちゃダメなんだな」と判ります(笑) まあそもそも、ウルトラ兄弟メビウス含む)とティガ・ダイナとガイア、3つの異なる世界なのに共演させるには力技なパラレルワールド方式しかないのは明らかで、映画の製作が発表されたころからそういう内容だろうと推測されてましたね。 同じ世界でも、ダイゴとアスカは10歳ぐらい離れてるはずだし。 なんと言うか、事前にある程度覚悟を決めておく必要はあると思います。
はっきり言って全体にストーリーは荒くてゴリ押しな印象で、率直に言って「燃え」も「感動」も薄かった気がします。 『ダイナ』ファンとしては、アスカが「本当の戦いはここからだぜ」って言うシーンや、リョウに「ただいま」って言うシーンは胸が熱くなりました。 が、そういう部分部分では気が利いてるのにその「部分」を繋ぎ合わせたようになってて、流れやテンポにも疑問があります。
また登場人物たちのうち、ミライ以外は結局全て別世界の別人なのに、ウルトラマンだったことを「思い出す」など、無理がありすぎて入り込めないんですよね。 燃えようにも「別人だしなあ…」と思ってしまって冷めてしまいました。
出演者はこれ以上望めないぐらい豪華なのに、設定やストーリーがそれを扱いきれてないために結果的に「人を集めただけ」になってるのが心底勿体無い。 坂田自動車工場など、画面に映る物は細部まで凄いこだわりで再現・表現されているし、スタッフの意気込みは感じるんですがねー。
ドラマ部分で一番面白かったのは「新マン兄さん! 帰りマン兄さん!」ですね(笑)
特撮では、ミニチュアは恐ろしく良く出来てて腰が抜けそうなほどで、それがブッ壊れるさまは壮観の一言です。 CGも前作よりかなり進歩していて違和感は減っています。 今回は板野一郎さんが不参加なので戦闘シーンのアクションは前回ほど凝ってるとか舌を巻くほど
怪獣のチョイスもちょっと微妙かも。 敢えてゲスラを出すその心意気には惚れそうですが、映画としてのまとまりを考えると自然災害的に現れたゲスラより破壊に特化したゼットンなんかの方が向いてる気もします。 他もシルバゴンとゴルドラスってのは個人的にはイマイチ。 他にデザインや個性が際立ってるのはいくらでもいるのにー。 ガゾートとか、ゾンバイユとか、ユメノカタマリとか。 あと、ガイアの怪獣も出して欲しかったです。

 

あと『ウルトラマンタロウ』ファンとしては言いたいことがひとつあるんですが、ってこう書いた時点でもう判ったでしょうから以下省略(笑) でも本当に、「最後のウルトラ映画」として観た場合、やはりタロウ・レオ・80が出ないのは心情的に納得できないですねー。 あの世界に東光太郎もおおとりゲンもいないとは思えないし考えたくもないんですよね。

 

初めにも書いたけどこの映画、石坂浩二のナレーションに始まって過去のレギュラーや準レギュラーがチラチラと登場します。 どれぐらい見つけられるかどうか、鑑識眼を問われるという面もあります(笑) フラダンスのシーンでは満田[禾斉](かずほ)監督もいたりして、エキストラなのに存在感ありすぎ目立ちすぎでした(笑) 手前にイケメンが3人もいるのにそれが目に入らないほどのインパクト。
あとチョイ役ゲストには『ダイナ』の人が多かった気がします。 ヒビキ・ナカジマ・コウダはともかくゴンドウまで(笑) さらに万城目淳とシンジョウ・マユミの会話など、これでもかこれでもかの詰め込み感。(漢字名とカタカナ名が混在してるらしい) シンジョウ兄(影丸茂樹)も出てますがマユミは彼の妹なんでしょうかね。 かつての出演者が多数出演、とは言え全体の数からすればまだまだ少ないんですよね…。 誰しも、ここまで出るならあの人にも出て欲しかった、みたいな鬱念を抱くんじゃないでしょうか。 山田まりやも出てないし!(笑)
そういや石橋けいが演じるキャラは『ティガ・ダイナ』の世界にも『ガイア』の世界にも『メビウス』の世界にもいるけど、やはりこの映画の舞台となる世界にはマユミとそっくりな多田野彗やフジサワ・アサミがいるんでしょうか。 尤も、それを言ったら「自転車屋のハヤタそっくりの自転車屋」やフジ・アキコと別に江戸川由利子とかもいることになるか…(笑)

 

脚本は長谷川圭一さん。 長谷川さんはなんと言っても『ウルトラマンティガ』が脚本家デビューであり、まず間違いなくこれが最後であろう「ティガが主役の映画」となれば気合も入ろうというもので、思い入れを感じさせる内容ではありました。 ただ最近指摘されているように、アニメ口調が耳に付くきらいがあってもう少しセリフに工夫があれば…と残念な思いに駆られるところも多少ありました。
「お祭り映画だからストーリーがダメでもいい」なんてことはないわけで、本当にもうちょっと頑張って欲しかったですねー。 企画が企画だけに、共演のアイデアとか整合性を合わせることがとても難しいのはよく解るんですがー。 まあ最後かもしれないとあって、私も期待を膨らましすぎたんでしょうけども。
音楽は佐橋俊彦さん。 佐橋さんと言えば『パワード』から『メビウス』まで多くのウルトラ作品に関わっていて、今回も登場する『ウルトラマンガイア』で特に印象的なBGMの数々を残しました。 余談ながら、私は今の所、『ガイア』の楽曲が佐橋さんの最高傑作だと思ってます。 『ネクサス』も捨てがたいけど。 今回は冬木茂さんも特別参加。 ただ前回の「ウルトラ六兄弟」のインストゥルメンタルほど衝撃的な曲はなかった印象ですが。

 

そんなこんなでもう見れないかもしれない実写作品としての最後のウルトラマン映画。 ウルトラファンであるが故にいろいろ不満も多い感想となってしまいましたが、むしろファンならばハヤタやダン、郷、北斗の最後の勇姿(たぶん)は観ないと後悔するんじゃないでしょうか。
後から思い出すと得心の行かないところが多々あるものの、観ている最中は続々と映し出される懐かしい顔の数々や随所に盛り込まれたオマージュ的なセリフの数々を楽しめました。
個人的総評としては、73点ぐらいで。