DaHjaj gheD

「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると言われている

DaHjaj gheD 「今日の獲物」がタイトルのブログは此処にあると云う

「カウントは?」

今日の萌えるクリンゴン語フレーズ。
 ★「俺たちが… 守った時間だ」

 ☆ { poH'e' wIQanta'bogh. }

 

 ★「ゼロからが、本当の戦いなんだ」(※うろ覚え)

 ☆ { paghvo' tagh may' teH. }

 

劇場版「さらば仮面ライダー電王 ファイナル・カウントダウン」観てきました〜v
先週の日曜にな! (´・ω・`)
思い出せることは全部書いた…はず…。
前作がやっつけ仕事気味な印象だったため(笑)、出来については不安もありましたが、蓋を開けてみたら不安は吹っ飛びました。

 

 

以下ネタバレ。 !Spoiler Alert!

 

 

ストーリーは良太郎の孫・幸太郎を軸に過去と現在と未来の繋がりが、人間と人間、人間とモモたちイマジンの交流・触れ合いを通して描かれる非っ常ーに「電王らしい」お話に仕上がっていて、『クライマックス刑事』と違って(←いちいち引き合いに出さなくてよし)溜飲の下がる、得心の行く完成度でした。 良太郎の出番が思ったより少ないものの、鑑賞後は「電王を観た」という確かな満足感で一杯でした〜v
正直なところ、去年のゲキレン33話とか劇場版電王とか今年のゴーオン劇場版とか江戸時代(というか太秦)にタイムスリップ/タイプトリップする話が続いてて観る前は正直 食傷気味だなーと心配もあったんですが、観てみたらそんな心配は杞憂でした。(正確にはゴーオンのは江戸時代に行ったわけじゃーないですが) なにより驚いたのが、江戸の町の大規模な野外セットをぶっ壊しながらの大立ち回り。 時代劇でも滅多に見れない派手なアバレっぷりは観てて爽快でした。 暴れてるのがモモタロスたちイマジンなのも良い意味で視覚的に奇妙で面白い。 敢えて「電王」でこれをやる、ってぇところに東映の心意気を感じましたぜ。
「江戸時代の町を象が通る」という非常に地味な史実を絡めている辺りも好きです。 1729年(劇中でもカードに表示される)、吉宗の時代に長崎から江戸へ東海道を通ったんですね。 あの町はその道中のどこかなんでしょう。 まあ誰がどう考えてもデンライナーは象には見えないし(笑)歴史変えまくっちゃってるのも気にはなるんですが、象が、その見物に訪れた「愛理そっくりの女性と桜井そっくりの男性の出会いの場」になっているという意外な伏線にはただただ脱帽するばかり。 2人が良太郎と愛理の先祖で、特異点の良太郎自身に自分を消させることが敵の狙いだった、という、まあそれだけ見るとタイムパラドックスネタとしてはベタなアイデアなんですが、「電王」のストーリーの中の一要素としては上手い使いどころだと思いました。 特に今回の場合、先祖が死ぬことで良太郎だけでなく幸太郎も消えてしまうということがダイレクトに理解できるわけで、過去から未来へと連綿と続く命の繋がりまで思いを馳せてしまう、とても深みのある物語に感じました。
1729年に、2人の男女がちょっとしたきっかけで出会うことが、300年後の命や人生の存在にかかっている。 自分の先祖も、あんなことがあったのかなー、そして今の自分が存在してるのかな〜とロマンチ〜ックな想像に心が旅立ってしまいます。(←誰だ、この人?)
歴史を変えてるものの、地味な史実であるが故に、歴史に大きな変化を与えていないということなんでしょうね。 そこまで考えての設定なら舌を巻くのみです。 まあおかしな事件の記録は実際にいろいろありますしね。 うつほ舟とか。
また各キャラクターの絡みは今まで通りのノリで、ジークもあの調子のままで、観てる間は電王世界に浸りきることが出来ます。 なにより、ゴーストイマジンに身体を乗っ取られた良太郎の手によってモモタロスが斬られ、消えようとする瞬間、良太郎とモモタロスの絆が良太郎の意識を呼び戻す!と言うシーンは純粋に電王らしさもあり、王道でもあり、今までに描かれた良太郎とモモの絆がしっかり活かされていて良かったです。 CMであのシーンが流れてたのでちょっとインパクトが薄まってたのが残念ー。 あとキンタやウラの出番、というか活躍が控え目だったのは惜しかったかも。

 

NEW電王のデザインは、はっきり言って電王よりカッコイイ!!(笑) これがオリジナルの、つまり良太郎の電王だったら玩具買いまくりだったことでしょう。 危ない危ない、助かった…(笑)
あと今回の敵・仮面ライダー幽汽もカッコイイ〜vv 首から下はガオウのスーツの流用でもうちょっと工夫して欲しかったですが(せめて肩アーマーをなんとか…(っていうかそんなに予算ないの?))、マスクひとつでガオウよりカッコイイ仕上がりになっています。 これのフィギュアは欲しいですねー。 終盤では松村雄基演じる死郎が「変身!」して松村雄基の声で喋るし、渋いはクールだはの格好良き悪役で魅力充分。(←思はず江戸時代の仮名遣いになつてゐる)
幽霊列車の陳腐なデザインも素晴らしい。 超ツボです(笑)
さらに仮面ライダーが馬に乗る(ride)シーンが面白かったですねー。 人間ってのは不思議なもので、普通なら実在しないジャングラーみたいなヘンテコバイクに乗ってる方が奇異に見えるはずなのに、特撮を見慣れてちゃってる人間にはライダーが馬に乗ってる方が視覚的に新鮮に感じるものなんですね(笑)
馬には詳しくないんですが、どうも劇中に出てきた馬がサラブレッドでなく、もっと脚の短い日本産の馬っぽかったような。 時代劇でサラブレッドに乗ってるのは全て時代考証無視の描写なので、もし日本産の馬を使ってたなら嬉しいこだわりです。(記憶に自身がありませんが)

 

エンドロール観て驚いたのが、佐藤健くんと中村優一くんが「特別出演」になってたことですね。 つまり主人公は幸太郎だったということで… たしかに、良太郎はTVシリーズで充分に成長して立派な強さを身に付けていて、小林靖子さんやスタッフは、恐らく、「良太郎が主人公の電王」はTVで完全に完結していると考えていて、そのために急遽製作された『クライマックス刑事』が番外編的な内容に、さらに『さらば』は主人公そのものを世代交代させた続編にするしかなかった、ということなのかも。
あと冒頭ですぐ死んじゃうシャドウイマジンの声で杉田智和も友情出演しています。

 

 

本編観たあとだと、CMで使われている映像やセリフはちょっとネタバレしすぎじゃないかと思います。 まあこの映画に限った話でも今に始まった話でもないですが…(笑)