DaHjaj gheD

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23世紀の「テープ」

23世紀が舞台の初代スタートレック(TOS)には、"tape" と言ふ記録媒体が登場します。
1960年代はオープンリールではない「カセットテープ」が実用化されたばかりで、当時最先端の技術であるそれがSFの未来世界に取り入れられてゐるのは当たり前の事です、が、TOSに出てくるテープは現在のカセットテープよりも小型化されてはゐるものの、今見るとどうしても古く見える印象は拭へませんね。
もちろん当時の製作者や脚本家に、ハードディスクだのUSBメモリーだの(さらにそれよりも遥かに未来の技術)を案じ付けと云ふのは無茶な話で、その点を批判するのは筋違ひなのですが。
しかし「テープ」と明言されてゐるのは、古い作品だからと諦めるしかないのか…。


で、ちょっと思ひついたのですが…
今使はれてゐる、コンピュータを含む機械類の言葉は、多くが1000年以上前からある言葉の転用です。
「ディスク」「タブレット」「アイコン」「スタイラス」「デジタル」「メガ」などは全て古代ギリシャ・ローマ時代の言葉から転用した古い言葉です。
「ハーネス」は馬と馬車を繋ぐ「絆」が元々の意味です。
「ヴィデオ」「ピクセル」などは新しく作られた言葉ですが、どれも古い言葉を合成して生まれたものです。


それで、今の磁気テープが完全に廃れて何十年も経ってから、新たに発明された記録媒体に現在の物とは無関係に新たに「テープ」と名付けられても不思議はないのではないか、と考へたのです。
その頃にはセロテープやガムテープも廃れてゐるかもしれませんし。
さらに、単語の tape でなく、何かの頭字語で T.A.P.E. なのだとしたら…。
スタートレックには P.A.D.D. や V.I.S.O.R. などの、「既存の英単語に聞こえる頭字語」が登場してゐます。 P.A.D.D.は iPad ではなく、V.I.S.O.R.は現在の我々が想像するバイザーではない、と云ふ事実からすると、有り得ない話でも無いと思ふのですが、どうでせう。


まあどんなに小さくて超大容量だとしても、記憶媒体を挿さないと情報を読み出せないと言ふ描写は、すでにWi-fiやらクラウドサービスやらを知ってる我々には古く見えてしまふのですが…(笑)